水利用効果をPR 農家対象に畑かん散水展示会 沖永良部島

2024年09月08日

社会・経済 

スプリンクラーによる散水実演もあった沖永良部島畑かん散水展示会=6日、知名町

沖永良部島畑かん散水展示会(沖永良部島畑地かんがい営農推進協議会農村整備部会主催)が6日、知名町役場駐車場などで開催された。和泊、知名両町の農家など約40人が参加。水利用の効果や、散水器具の扱い、利用ルールなどを学んだ。

 

沖永良部島では国営地下ダムを水源としたサトウキビ、バレイショなどへの畑かん施設の整備が進んでいる。展示会は水利用の効果について理解を深めてもらい、利用を促す目的で和泊・知名両町を対象に初めて開催した。

 

県沖永良部事務所農業普及課の中野輝秋参事が講話。近年の降雨データを示しながら「梅雨明け後は平年より雨が少なく、慢性的な水不足の状態になっている」と指摘。かん水による▽農作物の増収や生育の安定▽災害の防止、被害軽減▽作業の省力化―などの効果を解説した。

 

続いて沖永良部土地改良区やメーカーの担当者が散水器具の扱い方を説明した。

参加者からは散水器具の操作に関する質問や、より効率の良い器具開発を求める声もあった。

 

後半は近くのほ場でスプリンクラーによる散水の実演があった。