牛飼い興味持って 本年度も塾開講 瀬戸内町
2018年10月27日
社会・経済
瀬戸内町の2018年度牛飼い塾は26日、同町古仁屋の町役場会議室で開講した。初回は5人が受講。町の牛飼い農家の現状や肉用牛繁殖経営の流れなどを学んだ。来年2月まで全4回講座を開き、牛飼いの魅力を伝える。
塾は従事者の減少、高齢化が進む町の畜産業を再興しようと昨年度から開催している。町農林課によると、牛飼い農家は18年2月現在、24戸で10年前より20戸減少。繁殖雌牛頭数も近年減少傾向にある。
講座では、県大島支庁農林水産部農政普及課瀬戸内町駐在の石原浩二技術専門員が講師となり、肉用牛繁殖農家の仕事内容や先進事例などを紹介。経営発展の工夫として、▽園芸との複合経営▽耕種農家との連携▽牛舎や機械類の共同利用による初期投資の抑制―などを挙げた。
参加した牛飼い農家の女性(63)は「町内にどんな農家さんがいるか興味があり参加した。牛飼いは厳しさもあるが、島に合っていると思う」と話した。
町農林課営農畜産係の田原浩治係長は「すぐに就農者が増えることは難しいと思うが、講座を通して牛飼いに興味を持ってほしい。就農になるべくお金がかからないよう、ハード面の支援も考えている」と話した。
第2回講座は11月10日で、競り市場を見学予定。2回目以降からの受講もできる。