球場が奄美一色に ベイスターズ「奄美デー」 横浜スタジアム
2024年05月20日
社会・経済
プロ野球の横浜DeNAベイスターズは19日、横浜市の横浜スタジアムであった対中日ドラゴンズの試合で「奄美デー」と銘打ったイベントを開いた。奄美市議会の奥輝人議長が始球式を務めたほか、球場の外では同市が観光PRコーナーを設置。球場を「奄美色」に染め、自然と人情にあふれる島の魅力をアピールした。
イベントは、同球団が奄美市をキャンプ地としている縁で、毎年この時期に開催している。応援ツアー参加者と出身者ら約300人の奄美関係者も観戦。球場には「奄美デー」のテロップも流れ、観客席を埋めた約3万2000人の野球ファンたちにキャンプ地となっている島の存在をPRした。
試合に先立ち、奄美大島出身で唄者の辻美里さん(25)と、紬美人の金子きよらさん(25)が大島紬で登場。ドラゴンズの尾田剛樹選手とベイスターズの神里和毅選手に花束を手渡した。始球式では奥議長がワンバウンドながらも全力の投球を披露し、球場を沸かせた。
球場の外に設けられた奄美市の観光PRコーナーでは、世界自然遺産に登録された島の魅力や航空路線情報などを周知。球場を訪れた関東在住の佐々木亜衣さん(25)と里山晴香さん(25)=ともに奄美市出身=は「奄美がこんなに野球ファンに知ってもらう機会はないので、うれしい」と話した。
川崎市から両親と共に来場したベイスターズファンの鍋田健太朗君(10)は、観光PRコーナーでパンフレットを受け取り「小学校の社会科の授業で奄美のことを勉強したこともあって興味を持っていた。いつか奄美に行ってどんなところか見てみたい」と目を輝かせていた。