生活環境や支援制度など説明 天城町と広域事務組合が参加 東京で移住相談イベント

2024年09月29日

社会・経済 

ブースを訪れる移住希望者の相談に丁寧に応対する相談員ら=21日、東京都千代田区

国内最大級の移住相談イベント「第20回ふるさと回帰フェア2024」が21、22日の両日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれた。奄美群島からは奄美群島広域事務組合と天城町が参加し、島への移住に関心のある人々の相談に応えた。

 

イベントは、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが主催。全国から670自治体・団体が出展。地方への移住などに関心を持っている人々約2万人が来場し、それぞれ関心のある地域のブースを訪れて情報収集するなどした。

 

奄美群島広域事務組合は「奄美群島の島ちゅの皆さん」というブース名で、喜界町、知名町、和泊町から移住相談員らが来場者に対応。喜界島や沖永良部島の地図上での場所や自然環境、生活環境などを説明したほか、島暮らしが体験できる住宅も用意されていることなどを紹介した。

 

天城町は「子宝の島」として、子ども向けの医療費や保育料の全額補助、給食費の無償化など、地域全体で見守る形の子育て支援制度が充実していることを説明した。

 

大阪市から参加したという会社員の男性(31)は「IT関係の仕事で日本のどこにいても仕事ができるので、地域にも貢献しながら暮らしたい。奄美はよく知らなかったが検討してみたい」と話していた。

 

奄美群島広域事務組合奄美振興課観光・物産係の児玉啓介さんは「1日十数組がブースに相談に来るほど島への移住の関心が高まっている。人口減少の島の課題として移住の促進を進めていきたい」と語った。