県産焼酎の消費拡大へ 酒造組合がキャンペーン
2020年12月03日
社会・経済
県と県酒造組合(濵田雄一郎会長)は12月から来年2月末までの3カ月間、県内外に向けた県産本格焼酎の消費拡大キャンペーンを展開する。飲食店や小売店を通じて消費者に黒糖焼酎を含む県産焼酎をPRし、消費拡大を図る。県外も対象にした大規模キャンペーンを県と組合が一体で行うのは初めて。
キャンペーンのタイトルは「かごんま焼酎 グイっと飲もう!キャンペーン」。県内外の小売店や飲食店で県産焼酎を購入したりボトルキープした人から応募を受け付け、抽選で奄美の黒糖焼酎酒造業者を含めた県内113蔵元の焼酎や県産特産品とのセットをプレゼントするほか、県内の酒蔵を巡るツアーに招待するなどの企画を行う。
同組合などは例年、鹿児島市の天文館通りで焼酎をPRする「焼酎ストリート」などのイベントを実施し県産焼酎の消費拡大を図ってきたが、今年は新型コロナウイルスの影響でこれらのPRイベントが見送られた。同組合は「消費者の外出自粛ムードに伴い飲食店での消費も低迷している」と分析。9月の出荷量は前年同月比で2割減にとどまったという。
1日には鹿児島市の県庁エントランスホールで組合の関係者らが参加してセレモニーがあり、濵田会長が「キャンペーンによりさらなる需要回復と拡大、焼酎王国鹿児島の復活に向け、産地一丸となって頑張りたい」と産地浮揚を誓った。塩田康一知事は「県産焼酎は観光や農業への波及効果も大きく、活性化への期待は大きい」と業界を激励。参加者はこぶしを突き上げて気勢を上げた。
キャンペーンの詳細は事務局のウェブサイトで紹介中。アドレスはhttps://kagonmashochu-cp.com/