若者世代へのアピールも 東京での物産展で報告会

2018年09月06日

社会・経済 

都内の大学生の提案もあった奄美物産展報告会=5日、奄美市名瀬

都内の大学生の提案もあった奄美物産展報告会=5日、奄美市名瀬

 一般社団法人AMAMIMAMA(アマミママ・元雅亮代表理事)は5日、東京吉祥寺で実施した物産展の報告会を奄美市名瀬のAIAIひろばで開いた。買い物客の反応や今後の改善点について報告があったほか、都内の大学生12人がレポートを発表。「奄美を知らない人でも興味を持つようなパッケージや売り方を工夫して」「若い世代と奄美をつなげる拠点を都心に設置してはどうか」などの意見があった。

 

 同法人は5月31日~8月1日、東京都武蔵野市の東急百貨店・吉祥寺店で奄美物産コーナーを開設。水産加工品や生鮮野菜、加工食品、本場奄美大島紬と小物類などを販売した。総売り上げは大島紬4反を含む1048万3102円、売り上げ点数は8735点。粗利益156万9466円に対し経費合計が168万8436円だった。

 

 約50人が参加した報告会には、奄美をテーマに商品マーケティングなどを学ぶ2大学の学生も出席。文京学院大学の学生8人は「奄美全体のブランド化や知名度アップとともに、『奄美といえばこれ』という商品開発、若い世代へ訴えかける取り組みが必要」と発表した。

 

 中央大学の学生4人は「伝統工芸を後世につなぐ」の題で「大島紬のデザインを都心の学生に公募してはどうか」などと提案した。

 

 事業者を統括した元代表理事は「会場での島唄ライブやパンフレット配布など、奄美をアピールできた」とした一方「売り場で提案する加工品の種類が少なく、関東でなじみのない食品が伸び悩んだ」と報告。▽加工品のバリエーションを増やす▽試食コーナーの設置▽単価の高いブランド品づくり▽食べ方を伝えるなど提案の仕方の工夫―などを課題に挙げた。