足こぎ車いす無料レンタル開始 名瀬中央通りアーケード
2021年06月13日
社会・経済
奄美市の名瀬中央通りアーケード商店街振興組合(松尾典昭理事長、加盟48店舗)は12日、お年寄りや足に障がいのある歩行困難者が買い物を楽しめる環境づくりを目的に、足こぎ車いす2台の無料レンタルを開始した。
高齢化社会の課題解決などに取り組む一般社団法人シンクロプラス(同市名瀬)の友野秀樹代表理事(61)が、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環として同組合に提案。管理運営する店舗の協力が得られたことから実現した。足こぎ車いすは、わずかな足の力でもペダルをこいで進むことができ、リハビリなどにも有効とされている。無料レンタルは1年間試験的に行い、シンクロプラスが同組合に無償で車いすを貸し出す。
友野代表は「高齢者にとってアーケード商店街は懐かしい思い出の場。世代を超えて笑顔あふれる昔のにぎわいを取り戻してくれたらうれしい」と話した。
松尾理事長(65)は「協力してくれる店舗がなければできないこと。商店街に買い物客が増えるきっかけにつながればいい」と語った。
足こぎ車いすは、同アーケード内の個別学習塾STARSで月曜日から土曜日の午後1時~同10時にレンタルできる。