SDGsへの理解深める 基調講演やポスター表彰 奄美市

2025年02月23日

社会・経済 

児童生徒30人が入賞した、SDGsポスター展の表彰式22日、奄美市名瀬

奄美市と市SDGs推進プラットフォーム共催の「未来を開く奄美SDGs・デジタルフェア」が22日、同市名瀬のアマホームPLAZAであった。SDGs(持続可能な開発目標)とデジタルに関するブース展や、市政策アドバイザーの基調講演、高校生の活動発表、SDGsポスター展表彰式、奄美版SDGsのお披露目式があり、参加者はSDGsやデジタルへの理解と関心を深めた。

 

SDGs関連イベントは、市内でのSDGsの取り組みの浸透と、参加者同士の交流による協力関係を設けるのが目的。今回が3回目で、新たな技術に親しむためのデジタルフェアも併催した。

 

企業、高校、奄美市の関係課など14団体が参加したSDGsブース展=22日、奄美市名瀬

最初に、オンライン大学のBBT大学大学院教授で、奄美市政策アドバイザーの谷中修吾さんが「奄美縄文が未来をつくる~突き抜ける宇宿貝塚リニューアルへ」と題して基調講演。

 

谷中さんは、今年度から「縄文生活」と「環境文化」を発信する施設としてリニューアルを進めている同市笠利町の宇宿貝塚史跡公園について、「五感で縄文(時代の暮らしなど)を体験できる場をつくれば、奄美のオンリーワンができる」などと期待した。

 

続いて「地域共創による高校みらいコンソーシアム成果発表会」があり、大島北、奄美、大島の市内3高校の生徒が、各校で取り組む探究活動などについて発表。島の未来を担う人材育成へ、3校生徒合同での都市部などへの視察研修など、高校生から市への提案もあった。

 

SDGsポスター展表彰式では、入賞した市内の小学5年~中学生30人を表彰。SDGsへの関心を子どもから家庭、地域へと広げる目的で、今年度は249点の応募があった。

 

会場では、SDGs関連14団体、デジタル関連3団体(企業)がブースを設け、それぞれの団体の取り組みなどを紹介。デジタルブースでは3Dプリンターや、AI(人工知能)コミュニケーションロボットなどの展示があった。

 

奄美高2年で生徒会長の則晴仁さん(16)は「奄美版SDGsは、『地域の魅力発見と課題解決に取り組む』という奄高のスクールミッションとも合致した内容と感じた。学校でも今後取り組めないか、生徒会が主体となり検討していきたい」と話した。

 

SDGsポスター展の被表彰者名は後日掲載。