「農業通じ奄美をPR」 2人が修了、新たに2人入所 奄美市農業研修生

2022年07月05日

社会・経済 

農業研修を終えた山越さん(前列右から4人目)と有薗さん(同6人目)、新たに入所した与沢さん(同3人目)、長さん(同7人目)ら=4日、奄美市名瀬

就農を目指して栽培技術や経営などを学ぶ奄美市農業研修生の修了式と入所式が4日、同市名瀬の農村環境改善センターであった。2020、21年度入所の修了生2人に修了証書を授与。22年度は新たに2人の研修生が入所した。農家としての第一歩を踏み出した修了生は「来年の収穫を目指し励みたい」「農業を通して奄美もPRしていく」と抱負を語った。

 

2年間の研修を終えた山越織江さん(29)は「パッションフルーツやカボチャを中心に農業を展開し、奄美のことを発信していきたい。耕作放棄地の解消の一助にもなれば」と抱負。21年入所の有薗和樹さん(59)は「タンカン畑を引き継ぎ、来年の収穫を目指して動き始めた。奄美の自然を楽しみながら頑張っていく」と話した。

 

奄美市では07年度から研修生を受け入れ、これまでに42人が修了した。22年度から新たに研修を始めるのは、東京都から奄美市笠利町にIターンした与沢裕美さん(42)と、同町用の出身で大阪府からUターンした長真琴さん(50)。

 

与沢さんは「愛される農家を目指し、将来は食にこだわる東京のレストランに島野菜を販売したい」。長さんは「都会暮らしの間に懐かしい奄美の果物に元気をもらったように、自分も誰かに喜びを届けたい」と決意を語った。

 

式では安田壮平市長、県大島支庁農政普及課の川越尚樹課長(代読)があいさつし、「自ら進んだ道に向かって大いに学び、さまざまなことにチャレンジしてほしい」「志高く、技術の習得に励んで」とエールを送った。