イセエビ解禁、寂しい初競り 名瀬漁協

2018年08月22日

社会・経済 

台風19号の影響で初競りながら水揚げが極端に少なかったイセエビ=21日、名瀬漁協

台風19号の影響で初競りながら水揚げが極端に少なかったイセエビ=21日、名瀬漁協

 奄美群島で21日、イセエビ漁が解禁された。奄美市名瀬の名瀬漁協(満林春男組合長)の初競りは、台風19号接近の影響で水揚げが極端に少ない寂しいスタートとなった。

 

 名瀬漁協のこの日の水揚げは、前年の初競りに比べ約180㌔減の4・2㌔(赤エビ2㌔、青エビ2・2㌔)。赤エビが8匹、青エビが4匹だけだった。昨年は最高でキロ4千円超だった競り値も、今年は小ぶりの物が多く、キロ2500円ほどと振るわなかった。

 

 イセエビを競りに出した男性(36)は「せっかくの解禁日なので、波があったが少し無理をして漁をした。早く台風が通過してほしい」と話していた。

 

 イセエビ漁は資源確保を目的に、産卵期に合わせて5月1日から8月20日までを禁漁期間に設定している。