タンカン出荷92㌧ 気象災害なく前期比26㌧増 奄美大島

2023年01月24日

社会・経済 

2022年度産の出荷計画などについて説明があったタンカン出荷販売対策会議=23日、宇検村活性化センター結いの館

JAあまみ大島事業本部果樹専門部会(大海昌平部会長)は23日、2022年度産のタンカン出荷販売対策会議を宇検村と瀬戸内町で開いた。22年度産の共販出荷計画量は前年度実績比約26㌧増の92・2㌧、取扱金額は4484万4千円、キロ単価は486円にそれぞれ設定した。2月1日に奄美市笠利町の西田昭仁さんの果樹園ではさみ入れ式があり、タンカンシーズンが始まる。

 

支所別の出荷計画は▽名瀬27・3㌧(前期実績17・5㌧)▽笠利1・7㌧(同0・62㌧)▽住用12・55㌧(同14・37㌧)▽龍郷8・7㌧(2・72㌧)▽大和14・45㌧(同13・46㌧)▽宇検13・75㌧(同8・3㌧)▽瀬戸内13・73㌧(同9・32㌧)。住用を除く6支所で前期を上回る計画となった。

 

宇検村活性化センター結いの館であった対策会議には生産者約10人が出席。JA担当者からは「大きな気象災害もなく生育は良好で、共販量、委託選果量とも前年を上回る見込み。収穫期までに樹上選別摘果を行い適期収穫を」と説明があり、収穫時期は平地(下場)の園地は29日から2月10日まで、山間部(上場)は2月中旬から同月末をめどに終了するよう呼び掛けた。

 

出荷時の注意点については、腐敗果・病害果の混入防止やへたの切り落としなど家庭選果の徹底を要請。収穫後に果皮を乾燥させて商品性を向上させる予措(よそ)期間(最低でも2~3日)を実施し、品質低下防止対策の強化も求めた。

 

対策会議は今後、26日に奄美市と龍郷町、27日に大和村でも実施する。