バレイショ収穫終盤 沖永良部島

2021年04月21日

社会・経済 

家族、親戚総出でバレイショ収穫作業に汗を流す生産者=18日、和泊町

家族、親戚総出でバレイショ収穫作業に汗を流す生産者=18日、和泊町

   【沖永良部総局】沖永良部島産バレイショ「春のささやき」の収穫が終盤を迎え、島内各地で生産者が掘り取り作業に追われている。今期は昨年12月の長雨などで植え付けが遅れ、収穫は4月いっぱい、天候によっては5月までずれ込む見通し。

 

 JAあまみの和泊、知名両町事業本部によると、今期のバレイショは昨年11月の干ばつ、同12月の日照不足、寒波などの影響で小玉傾向。出荷量も当初目標より減る見込み。一方、国産の約8割を供給する北海道が不作だった影響で、シーズンを通して例年の1・5~2倍の高値が続いている。

 

 好天に恵まれた日曜の18日、和泊町の速水りつ子さん(66)は、夫と子ども2人の家族計8人で収穫作業。「土日は孫たちが来てくれて本当に助かっている。今期は小玉ばかりだが、値段がいいからいい。今週までには収穫を終わらせたい」と笑顔で話した。