与論の魅力、海外に発信

2018年10月30日

社会・経済 

 与論民俗村で風車などの郷土玩具作りを体験したFAMトリップの参加者たち=28日、与論町

与論民俗村で風車などの郷土玩具作りを体験したFAMトリップの参加者たち=28日、与論町

  国内在住の外国人メディア関係者らを招いたツアー「与論島FAMトリップ」が27、28の両日、同島内であった。地元の観光関係者や通訳案内士、子どもたちが参加して体験活動などを行い、島の魅力をPRした。

 

 韓国紙・中央日報駐日特派員の尹雪瑛(ユン・ソリョン)さん、台湾新聞記者の黄貴美(コウ・タカミ)さん、台湾出身で早稲田大学大学院の呉鎮宏(ゴ・チンコウ)さんが来島。初日は、エメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がる大金久海岸や夕日の見える観光スポットなどを巡ったほか、懇親会では、客人をもてなす与論島の独特な酒(黒糖焼酎)の飲み方・与論献奉を3人が体験した。

 

 2日目は、民家や民具を紹介する与論民俗村を訪れ、ソテツやアダンの葉で虫籠や皿、風車といった郷土玩具作りに挑戦。地元の小中高校生6人も加わり、英語や中国語を交えながら交流した。

 

 尹さんは「与論島は日本とハワイ両方の感覚を味わえる場所。島の人たちのオープンな心、おもてなしに感動した」と満足した様子。ヨロン島観光協会事務局長の町岡安博さん(53)は「のんびりとした雰囲気や海の青さなど、島の魅力を海外の方々に伝えられたと思う」と語った。

 

 FAMトリップは奄振交付金を活用した「奄美群島育成人材フォローアップ事業」の一環で南海日日新聞社主催。11月11日は徳之島で実施する。