与論島製糖、4期連続年内操業

2020年12月13日

社会・経済 

4期連続の年内操業を開始した与論島製糖与論事業所=12日、与論町

4期連続の年内操業を開始した与論島製糖与論事業所=12日、与論町

 与論島製糖与論事業所(中野貴志所長)は12日、2020―21年期の原料サトウキビ搬入を開始した。4期連続の年内操業。同事業所によると、今期の生産量は2万7500㌧(前期2万3392トン)を見込み、前期を約4000トン上回る見通しだ。

 

 搬入は年内が22日まで。来年1月5日に再開し、搬入と圧搾を3月25日、製糖を同26日に終了する計画。収穫面積は前期比13ヘクタール増の394ヘクタール。10アール当たり収量(単収)は約0・84トン増の6・98トンを見込む。

 

 初日は300トン超を受け入れ、平均甘しゃ糖度は速報値で15・08度だった。

 

 中野所長は「目標とする収穫面積500ヘクタールにはまだまだだが、生育初期の日照状態が良く、適宜雨もあり、大きな台風被害はなくて天候に恵まれたことが増産につながった」と話した。

 

 11日には同事業所で神事を執り行い、操業期間中の安全を祈願。関係者で製糖開始式も開いた。