収穫、青汁として販売 知名町特産のシマ桑

2018年09月05日

社会・経済 

 切った枝から桑の葉をそぎ落とす作業を行う町シルバー人材センターの会員ら=3日、知名町大津勘

切った枝から桑の葉をそぎ落とす作業を行う町シルバー人材センターの会員ら=3日、知名町大津勘

 健康食品の素材としても注目されるシマ桑の収穫作業が3日、知名町大津勘の畑であった。町内で収穫された桑は1キロ当たり200円で町が全量買い上げ、正名の加工場で粉末加工し、シマ桑青汁として販売している。今月8日の「クワ(9・8)の日」に寄せて農家ら関係者は「有機栽培している特産のシマ桑青汁。多くの地元の人にも味わってほしい」とPRしている。

 

 南西諸島など亜熱帯地域に自生する桑。葉質が良く休眠せずに年中葉を付け、1年に3~4回収穫できる。知名町では町シマ桑生産組合(組合員7人)が組織され、収穫作業は重ならないように日程を調整している。

 

 収穫した葉は新鮮なうちに加工場に搬入され、①洗浄②裁断③脱水④乾燥と粉砕―の工程を経て粉末に加工している。商品は健康にいいとされるさまざまな成分を含んでいる上、ノンカフェインで飲みやすいことなどが特徴。

 

 この日、収穫作業を行ったのは組合長を務める今井秀文さん(72)の畑。町シルバー人材センターの会員らが協力して男性は畑で桑の木の枝を切り集め、女性がその枝から葉をそぎ落としてケースに入れていた。

 

 現在、大津勘と屋子母の2カ所の畑で約2200本の桑を栽培している今井さんは「安全安心にこだわり、化学肥料や農薬などは一切使用していない。桑の日に合わせて一度飲んでもらいたい」とアピールした。

 

 商品の購入など問い合わせは知名町農林課 電話0997(84)3164。

シマ桑の葉を加工場で粉末にし、商品として販売しているシマ桑青汁=3日、知名町正名

シマ桑の葉を加工場で粉末にし、商品として販売しているシマ桑青汁=3日、知名町正名