奄美近海の味覚満喫して 「魚匠」が食堂オープン 笠利町

2020年08月05日

社会・経済 

魚匠が店内にオープンした食堂と従業員(左側の4人)=4日、奄美市笠利町外金久

魚匠が店内にオープンした食堂と従業員(左側の4人)=4日、奄美市笠利町外金久

 奄美市笠利町の水産物加工品市場「奄旨海房・魚匠」(諏訪しげみ代表、従業員6人)は1日、お昼限定の食堂を店内にオープンした。看板メニューは、近海産の高級魚やもずくを使った「ウンギャル丼定食」。従業員は「奄美近海で育まれた味覚を満喫してほしい」と来店を呼び掛けている。

 

 魚匠は、市の「紡ぐきょらの郷づくり事業」を活用し、2011年、赤木名漁港内の奄美漁業協同組合横に開設。地元漁師の妻らが運営を担い、近海産の魚介類を使用した加工品開発から製造、販売まで手掛けている。

 

看板メニューの「ウンギャル丼定食」

看板メニューの「ウンギャル丼定食」

 食堂オープンのきっかけは、来店客などから相次いだ「漁協に揚がった鮮魚を食べたい」との声。試行錯誤の末▽ウンギャル丼定食▽刺身定食▽ミックスフライ定食▽油そうめん│の計4品を考案した。油そうめんは税込み600円、ほか3品は税込み1200円。

 

 同店のウンギャル丼は、高級魚ウンギャルマツ(アオダイ)の刺身ともずく、アオサの天ぷらが乗ったご飯に、ウンギャルマツのだしを使ったスープをかけて食べる。副菜にカンパチの生ハムサラダとイカ味噌、パパイア漬けを添え、定食に仕上げた。

 

 食堂のほか、同店では現在、加工品を詰め合わせた「夏ギフト」も販売しており、今月20日まで注文を受け付けている。毎週金曜日には、魚ハンバーグなどを挟んだバーガー類3品を数量限定、持ち帰り限定で販売している。

 

 食堂の営業は毎週火、水、土曜日午前11時から午後2時までだが、前日までに予約すれば日曜、祝日も対応可。加工品販売は毎週火曜から土曜日、午前9時から午後5時まで営業している。問い合わせは電話0997(58)8400奄旨海房・魚匠。