島々の魅力発信へ クルーズ船社支社長が知事表敬 3月に喜界島寄港

2023年01月25日

社会・経済 

塩田康一知事(左)を表敬訪問したクルーズ船社ポナンの伊知地亮日本・韓国支社長(右)=24日、鹿児島市の県庁

3月に喜界島などに寄港するツアーを企画したクルーズ船社PONANT(ポナン、本社・フランス)の伊知地亮日本・韓国支社長が24日、鹿児島市の県庁に塩田康一知事を表敬訪問した。伊知地支社長は「鹿児島には世界自然遺産の島々など魅力的なコンテンツがたくさんある」と語り、奄美での自然体験活動などを紹介する外国人向けPR動画の制作にも意欲を示した。

 

ポナンは世界的な高級クルーズブランドとして知られ、所有する客船はプライベートヨットを連想させる小型の船体が特徴。鹿児島県内には2013年を皮切りにこれまで計30回寄港している。17年には奄美大島の名瀬港に2回寄港した。

 

今年3月のツアーは、新型コロナウイルスの影響で国が停止していた国際クルーズ船の受け入れ再開に伴い実施。同社の「ル・ソレアル」(総トン数1万992トン、乗客定員264人)が台湾発大阪着で3月24日から8日間、沖縄県の離島や喜界島を巡る。喜界島には29日午前9時半に入港し、同日午後6時に出港予定。

 

また、5月には南薩観光(南九州市)がル・ソレアルの貸し切りクルーズを計画し、博多発着の9日間で奄美大島(瀬戸内町古仁屋)と喜界島、韓国などに寄港する。

 

伊知地支社長はインバウンド(訪日外国人)の回復も視野に、鹿児島を訪れるクルーズ船旅行商品の展開に力を入れていくと強調。塩田知事は「効果的に鹿児島の魅力を発信できる」と述べ、協力していく考えを示した。