沖永良部島でバレイショ出発式

2022年02月07日

社会・経済 

頑張ろう三唱で目標達成を誓う沖永良部島のバレイショ生産者ら=6日、知名町

2022年沖永良部島産バレイショ「春のささやき」の出発式が6日、和泊、知名両町であった。JAあまみの和泊、知名両事業本部合計の共販目標は8050㌧。生産者ら関係者は目標達成を誓い合い、バレイショを積んだトラックを拍手で送り出した。出荷は知名が5月上旬、和泊が5月中旬まで続く見通し。

 

両事業本部別の共販目標は和泊4800㌧(前期実績3566㌧)、知名3250㌧(同2693㌧)。両事業本部によると、今期産のバレイショは冷蔵種子の品種で小玉傾向がみられるものの、北海道産種子の作柄は良好という。

 

北海道産種子の供給遅れから、出荷のピークは例年より1週間程度ずれ込み、和泊町は3月上旬~4月下旬、知名町は4月中旬になる見通し。種芋不足で栽培面積は縮小傾向にあり、和泊町328㌶(前期比40㌶減)、知名町247㌶(同21㌶減)。

 

和泊事業本部の出発式は同本部バレイショ集荷場、知名事業本部はあしびの郷・ちなであり、関係者が収穫期の無事故と高値での取引を願って、それぞれテープカットした。

 

式典後にあしびの郷・ちなであった両事業所合同の出荷会議では、県経済連の担当者が情勢報告。東京都中央卸売市場でのバレイショの1キロ単価実績(1月中旬)は、前年比21・7%増の242円で「他産地の出荷が少なく、市場からの引き合いは非常に強い」という。

 

知名事業本部園芸振興会の久本和秀会長は「今後も病害虫防除に努めながら、早めの収穫作業に努めよう」と呼び掛け、和泊町園芸振興会の北原茂敏会長も「定時、定量、高品質、安心安全を合言葉に生産、出荷していく」と決意表明。参加者全員で「頑張ろう」を三唱した。