海の事故減らしたい 海上安全指導員に2人指定 奄美海保

2022年06月11日

社会・経済 

海上安全指導員に指定され、指定証を受け取る(左から)南口さんと城田さん

奄美海上保安部は10日、龍郷町赤尾木の南口進さん(55)と奄美市名瀬の城田崇宏さん(41)を新たに海上安全指導員に指定した。2人は水上バイクやプレジャーボートなど、小型船舶の安全な航行促進に向けた啓発活動に取り組む。樋口則一部長は「海難防止の思想を地域全体に浸透させるためには、奄美の海をよく知る方々の協力が不可欠」と期待を寄せた。

 

指定書の伝達式は奄美市の名瀬港湾合同庁舎で実施され、南口さんと城田さんが指定証と腕章を受け取った。奄美海保管内の海上安全指導員は8人となった。

 

マリンレジャー業に携わり15年近く小型船舶に乗っているという南口さんは「観光シーズンに備え、安全な利用のために積極的な声掛けをしていきたい」。城田さんは「1件でも事故を少なくするために活動していく」とそれぞれ意気込みを語った。

 

海上保安庁は1974年から安全航行に関しての周知、啓蒙(けいもう)活動を自主的に実施している人を海上安全指導員に指定している。現在、全国で約1600人と約1200隻の安全パトロール艇が活躍している。