食文化の魅力発信 鹿児島市で徳之島フェア

2021年10月23日

社会・経済 

森田天城町長(左)がトップセールスした「徳之島の黒糖焼酎と特産品フェア」=22日、鹿児島市

 徳之島の黒糖焼酎と特産品フェア(天城町商工会主催)が22日、鹿児島市のよかど鹿児島(鹿児島銀行本店ビル内)で始まった。「世界自然遺産登録記念イベント」と銘打って23日まで開催。初日は森田弘光天城町長も駆け付け、島の食文化の魅力をアピールした。

 

 同フェアは当初、7月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期された。

 

 同町や徳之島町、奄美黒糖焼酎メーカー奄美酒類も協力し、特設ブースには黒糖や豚みそ、ツワブキのつくだ煮、イノシシ肉、古酒など徳之島ならではの商品がずらりと並んだ。特に島バナナは販売開始から約2時間で完売するほどの人気だった。会場の大型スクリーンでは、天城町公式観光PRドラマも上映された。

 

 森田町長は「世界自然遺産登録で徳之島は世界の宝になった。自然だけでなく、珍しい食べ物や飲み物がたくさんある。この機会に多くの人に徳之島を知ってもらい、ぜひいつか島を訪れてほしい」と述べた。

 

 鹿児島市から訪れた米田スガ子さん(82)=奄美市笠利町出身=は「偶然立ち寄ったらイベントをやっていた。島の物なのでとても懐かしいと思い、パパイア漬けを購入した。世界自然遺産に登録されたことはとても素晴らしいこと。徳之島にも行ってみたい」と笑顔で話した。