鹿児島市で外国人向け売り場研修会

2018年07月18日

社会・経済 

外国人の入店を促すステッカーの活用を紹介する脇野さん=17日、鹿児島市

外国人の入店を促すステッカーの活用を紹介する脇野さん=17日、鹿児島市

 まずは笑顔で「いらっしゃいませ」―。鹿児島を訪れる外国人観光客が増える中、来店客のもてなし方を学ぶ研修会が17日、鹿児島市の県産業会館であった。特産品の製造会社や販売店の職員ら約40人が受講。外国人目線の売り場づくりや、接客に役立つ短い英語のフレーズなどを学んだ。

 

 講師は鹿児島市で多言語メニューの製作や通訳などを手掛ける「クラインベスト」の脇野真梨江代表(33)。中国や米国で暮らし、外国人客を鹿児島に迎えた経験から受け入れの心構えを語った。

 

 例えばポップコーンにふりかけを混ぜたり、刺し身に酢をかけたり。焼酎の飲み方でお湯割りと水割りの違いを知らない外国人も多いといい、「他国の食文化に合わせて食べ方を提案することも大切。日本の消費スタイルを押し付けない」と柔軟な対応の大切さを伝えた。

 

 英会話が苦手でも、外国人が来店したときは「プリーズ トライ」(試してみてください)など短い英語のフレーズを使って笑顔で接すれば、商品購入やリピーターの獲得につながることも強調した。

 

 受講した酒造会社の職員原田和生さん(55)は「まずは相手の国の食習慣を知り、商品を紹介する心掛けを持ちたい」と話した。