「宇宙人」と言われたい スカウト訪問、泰投手 一問一答

2021年10月23日

スポーツ

メディア取材に応じる泰勝利投手=22日、いちき串木野市の神村学

 東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト4位で指名を受けた、神村学園高等部3年の泰勝利投手の記者会見での記者との主なやり取りは次の通り。

 

 ―野球を始めたきっかけは。

 

 「父が海上タクシーの仕事をしていて、そこのお客さんが指導していた少年野球のチーム(瀬戸内ファイターズ)に、気付いたら自分も入っていた」

 

 ―どんな選手になりたいか。

 

 「プロに入って、けがをせず長く野球ができる体をまずつくって、将来的には『宇宙人』と言われたい」

 

 ―宇宙人というのは。

 

 「『人間が投げるボールじゃない』『泰が出てきたら点は取れない』と言われるぐらいのピッチャーになっていきたい。人間離れした『宇宙人』だと」

 

 ―島での野球は苦労もあったのでは。なぜプロ入りできたと思うか。

 

 「一番は親の努力だったと思う。小、中と両親が毎日練習に付き合ってくれたり、野球の練習に打ち込める環境をつくってくれた」

 

 ―島の人たちにどんな姿を見せたい。

 

 「島から出てプロ野球選手というスタートラインに立てた。1日でも早く1軍のマウンドに上がって頑張っている姿を見せたい」

 

 ―自身の持ち味は。

 

 「角度のある強い直球と縦に落ちるスライダーは自信がある。そこを球団に評価してもらえたのはすごくうれしい」

 

 ―目標とする選手は。

 

 「松井裕樹投手。身長が近く、投球スタイルも似ていて、参考にしてきた。憧れの選手なので、機会があれば一緒に練習がしたい」

 

 ―(プロ入りが決まり)印象に残っている言葉は。

 

 「夏に祖母が亡くなったが、祖父から『ばあばも喜んでるから早く1軍に上がって頑張れ』と言われた言葉が、自分の中ではすごく支えになっている」

 

 ―名前の由来は。

 

 「父が勝ちにこだわる人で、『勝利』と書いて『かつとし』と決めていたらしい。『何事も勝負ごとには勝て』と言われてきた」

 

 ―プロの世界でも同じか。

 

 「はい」