インハイ準Vが実践指導 徳之島高校

2021年12月09日

スポーツ

運動部員らにトレーニング法を伝える(右から)上岡さんと内之倉さん=4日、徳之島高校グラウンド

2014年インターハイの女子走り幅跳びで準優勝した内之倉由美さん(25)が講師を務めるトレーニング講座が4日、徳之島町の徳之島高校グラウンドであった。内之倉さんは、交流のある亀津中学校体育教諭の上岡洋輔さん(44)とともに同校の野球部、サッカー部、女子バレー部など約50人の運動部員らへ効果的な練習法を伝授した。

 

内之倉さんは鹿児島市出身で甲南高校、早稲田大を経て第一生命鹿児島支社へ入社。かごしま国体での活躍が期待されていたが、コロナ禍で国体が延期となったことなどから、20年8月に現役を退いた。

 

徳之島高校での指導は社会貢献活動の一環で実施。上岡さんと協力して肩甲骨や股関節のストレッチ、短時間で強い負荷が得られるサーキットトレーニングなどで自ら実践例を示すなど熱心に指導した。

 

受講したバレー部の屋島茉桜さん(2年)は「とてもきついトレーニングだったけど部活の枠を超えて皆で励まし合ったおかげで頑張れた。練習に取り入れて目標の県8強をかなえたい」と笑顔を見せた。

 

「自身がかなえられなかった夢を後進に託したい」という思いで県内各地を巡る内之倉さん。11月には沖永良部島、与論島を訪れるなど離島での指導にも力を注いでいる。奄美群島の子どもたちに対しては「離島であることなどを理由に自ら限界をつくってほしくない。指導を通してスポーツで鹿児島を盛り上げてくれる選手を育てたい」と語った。