ポールウオーキング楽しもう 萩原さん講師に東京で講習会
2018年05月16日
スポーツ
ポールdeアクティブウオーキング技術研究会(長野県)主催の「ポールを使ったウオーキング」講習会が12日、東京・銀座の長野県アンテナショップ銀座NAGANOであった。講師は冬季五輪ノルディック複合金メダリスト荻原健司さん。約50人が受講し、実技を交えた指導でポールウオーキングの基礎を学んだ。
ポールを使ったウオーキングは「ノルディックウオーキング」などさまざまな名称がある。2本のポールを使って歩くことで身体の約90%の筋肉を使い、通常のウオーキングに比べカロリー消費が約30%増えることが実証されている。ウオーキングに手軽に取り入れることができるため、愛好者が増えている。
講習会で荻原さんは手を前に出す「ディフェンシブスタイル」とポールを斜めに突き出す「アグレッシブスタイル」を紹介。座学後、近くの寄屋橋公園に移動して実技講習も行った。
参加者からは「ポールを持つだけで運動効果が上がるなら、もっと早くからやっておけばよかった」(神奈川県、30代女性)、「骨盤を意識して動かすので、体幹が鍛えられる」(東京都、70代男性)といった声が寄せられた。
荻原さんは南海日日新聞の取材に「奄美群島は美しい砂浜に恵まれている。海が無い群馬育ちの私にとっては憧れの場所。『ビーチウオーキング』が気軽にできるのは魅力だ」と話し、「不安定な砂場での歩行はバランス感覚を養うのに最適。砂浜は歩行の衝撃も少ない。奄美では山の緑、海の青さ、新鮮な空気と自然を満喫できる。チャンスがあれば、奄美でもポールウオーキングを通して地域活性化のお役に立ちたい」と続けた。
国内産のウオーキング用ポールは長野県のスキー用ポールメーカー3社(キザキ、シナノ、ナイト工芸)のみ製造。講習会は、研究会にも参加しているメーカー3社と長野県工業技術総合センターがサポートした。
同センターの石黒周司部長は「大阪府吹田市や埼玉県志木市など、健康づくりの一環でポールウオーキングを取り入れている自治体も多い。幅広い年齢の愛好者に支持されているスポーツだ」と説明。「ヘルスツーリズムの対象地として奄美群島は魅力」とも語った。