ママボクサー吉田選手、世界戦に初挑戦
2019年04月26日
スポーツ
【東京支社】ボクシング女子で日本と東洋太平洋のバンタム級王座を持つ沖永良部2世の吉田実代選手(31)=EBISU K’s BOX=が6月19日、千葉・幕張メッセで世界ボクシング機構(WBO)世界女子スーパーフライ級王座決定戦に臨む。吉田選手は初の世界戦で米国のケーシー・モートン選手(35)と闘う。22日、東京都内の所属ジムで記者会見した吉田選手は、1階級下げて挑戦する世界戦に「パンチ力、体のアドバンテージを生かせる適性階級」と自信をのぞかせた。
吉田選手は留学先のハワイで格闘技と出合い、キックボクシング、MMAシュートボクシングなどを経験し2014年にボクシングに転向。17年10月にバンタム級日本王座に輝き、18年8月には東洋太平洋王座も獲得した。戦績は13戦12勝1敗。
4歳の娘を持つ吉田選手は南海日日新聞の取材に対し「島の皆さんからたくさんの激励を頂いている。家族、ジムの関係者、地域の方々の支えがあって今の私がいる。妊娠した時に引退も考えたが、さまざまなフォローをしてくださった。今では娘が最大の理解者。実家の母のサポートにも感謝したい。今度は私が他人から必要とされる人間になる番」と周囲への感謝と世界戦へ向けての抱負を語った。
対戦相手となるモートン選手は、ハワイ在住のWBOアジア・パシフィック王者。戦績は12戦8勝(1KO)1敗3分け。