五輪メダリスト泳ぎ初め 笠利海洋センタープール改修
2019年05月12日
スポーツ
奄美市笠利B&G海洋センターのリニューアル記念式典が11日、同市笠利町の現地であった。地域住民や施設関係者ら約100人が出席。屋根付きの温水プールがある施設の改修を祝った。オリンピックメダリスト中村真衣さんによる泳ぎ初めもあり、五輪選手誕生の夢も膨らませた。
海洋センターは太陽が丘総合運動公園内にあり、競技用プール(25㍍、6コース)と幼児用プールを備える。公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団、東京都港区)が1992年度に整備。96年度に同財団から笠利町(当時)に譲渡された。
改修工事は2004年度以来2回目。老朽化が進んだため、今回は市が同財団の助成を受けて18年度に実施した。総事業費は3590万円、うち助成金1730万円。屋根の鉄骨を改修し、プールの塗装、ろ過機の取り換えなどを行った。4月2日に利用を再開した。
朝山毅市長は式典で「住民の健康増進や青少年の健全育成に施設を有効利用したい」とあいさつ。同財団の古山透常務理事は「このプールから世界で戦える選手が出てくることを期待する」などと祝辞を述べた。
利用者代表の感謝の言葉とテープカットの後、泳ぎ初めがあった。00年のシドニー五輪の100㍍背泳ぎで銀、400㍍メドレーリレーで銅メダルを獲得した中村さんがバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形、浮き具を使った泳ぎを披露した。
同施設で12日、奄美大島の小学生を対象にした記録会が開かれ、出場選手を対象に中村さんを講師にした水泳教室もある。