吉田実代 初防衛 世界ボクシング女子SF級

2020年01月04日

スポーツ

8回に右ショートでダウン寸前に追い込む吉田(左)

8回に右ショートでダウン寸前に追い込む吉田(左)

 世界ボクシング機構(WBO)女子スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦が12月31日、東京・大田区総合体育館で行われ、沖永良部2世の世界チャンピオン吉田実代(31)=EBISU K,S BOX=が挑戦者のWBCアジア同級王者石麗萍(21)=中国=を3―0の判定で下し、初防衛に成功した。

 

 吉田は身長差約8㌢、リーチ差約7㌢の劣勢を接近戦で埋め、相手の弱点でガードの甘いボディーを連打。4回に左フック、8回には右ショートでダウン寸前に追い込む場面もあった。

 

 初防衛で2019年を締めくくり、リングでトロフィーを受け取ると愛娘実衣菜(みいな)ちゃん(4)から「ママ、おめでとう」と祝福を受け、「約束は守れたね」と目頭を熱くした。

 

 試合後、吉田は南海日日新聞の取材に対し「島からも多くの応援が寄せられていた。リングサイドからの在京出身者の声援も届いていた。皆さんの協力や応援に支えられ、初防衛に成功することができた。ありがとうございます」と感謝を述べた上で「もっといいところを見せ、ダウンを奪いたかった。甘さを克服し、さらにレベルアップして1日でも長く防衛したい」と抱負を語った。

 

 挑戦者の石は「吉田選手は素晴らしかった。左フックが効いた。もっとキャリアを積んで、また吉田選手と対戦したい」と語り、ロッカールームを後にした。

試合終了後、認定証を手に愛娘実衣菜ちゃんとリングに立つ吉田

試合終了後、認定証を手に愛娘実衣菜ちゃんとリングに立つ吉田