奄美出身・豊島さん/サッカー、レノファ山口入団へ
2018年01月12日
スポーツ
「日本を代表するサッカー選手に」との夢を追い、今春、新たな挑戦をスタートさせる女性がいる。奄美大島生まれ、沖永良部島育ちで2016年の全日本高校女子サッカー選手権大会で神村学園女子サッカー部の準優勝に貢献した豊島明日香さん(20)。新天地での活躍を胸に刻み、今年3月、山口県のレノファ山口FCレディースに入団する。
豊島さんは乳幼児期を奄美市名瀬で過ごし、小学2年生から卒業まで知名町立住吉小学校に通った。サッカーが続けられる環境を目指し、神村学園中等部に進学。高校卒業後はアスリートらを育てる専門学校「九州総合スポーツカレッジ」(大分県)に進んでサッカーを続け、昨年9月に同チームへの入団が内定した。
豊島さんの主なポジションはフォワードか、攻撃的なミッドフィルダー。身長は151㌢と女子でも小柄だが、スピードを生かした縦への突破力、攻守にわたる献身的なプレーが持ち味。目標とするのは日本代表の岩渕真奈選手で、「小さくてもやれることを証明したい」と意気込む。
レノファ山口FCレディースは、昨年中国地方所在のチームが参加する中国女子サッカーリーグ(日本女子サッカーリーグの下位リーグ)で上位に入ったが、チャレンジリーグ(3部相当)への入れ替え予選で敗退。今年もチャレンジリーグ参入を目指して中国リーグを戦う。
豊島さんは「1年目から試合に出場して勝利に貢献するのが目標。チームと一緒に成長したい。好きなサッカーが続けられるのは両親をはじめ、これまで支えてくれた周囲のおかげ。感謝の気持ちを忘れず、言葉だけでなく結果で恩返ししていきたい」と力を込めた。