島から甲子園、今春再び  大島高校 8年ぶりセンバツ、濃厚

2022年01月03日

スポーツ

昨秋の九州大会準々決勝で沖縄・興南を下し、喜ぶ大島ナイン。センバツ出場の可能性を大きく手繰り寄せた=2021年11月9日、鹿児島市の平和リース球場

昨年11月の第149回九州地区高校野球大会(鹿児島市)で準優勝した大島(鹿児島県奄美市)は、今春の第94回選抜大会の一般枠出場が濃厚となっている。実現すれば2014年の「21世紀枠」以来、8年ぶり。次は実力での「島から甲子園」を果たせるか、地元の期待は高まっている。

 

大島は昨年10月の県予選で鹿児島城西との決勝戦をサヨナラ勝ちで制し、県内離島勢初の優勝を飾った。

 

鹿児島第1代表で迎えた九州大会は強豪・興南(沖縄)などを下して準優勝。初戦の大分舞鶴(大分)との再試合、準決勝有田工業(佐賀)戦での逆転勝ちなど、試合ごとにさまざまなドラマを見せた。

 

選抜大会の出場校を決める選考委員会は1月28日に行われる。大会は3月18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

 

大島が初出場したのは14年春。初戦の龍谷大平安(京都)相手に2―16と大敗したが、11安打を放って意地を見せた。龍谷大平安はこの大会で優勝。6000人がアルプススタンドを埋めた大島の大応援団は後に応援団賞の最優秀賞に輝き、「日本一」となった。