断食百射会で心身鍛錬=与論町

2014年08月08日

スポーツ

参加者が食を絶って百射を行い、心身を鍛えた与論町弓道連盟の断食百射会=3日、同町弓道場(提供写真)

参加者が食を絶って百射を行い、心身を鍛えた与論町弓道連盟の断食百射会=3日、同町弓道場(提供写真)

 与論町弓道連盟(竹内充啓会長)主催の断食百射会が3日、同町弓道場であった。米軍政下にあった奄美群島の日本復帰を祈願して行われた断食にちなんで毎年開催し、今年で12回目。中高生、一般計24人が食を絶って百射を行い、心身を鍛えた。

 百射会は「復帰の父」と呼ばれる泉芳朗が1951年(昭和26年)8月1日から5日間、断行した断食祈願を百射の中で追体験し、「与論島の今後の人、島づくりに生かしていこう」と、元同町教育長の田中國重さん(72)=同町那間在住=が発起人となって2002年に始まった。
 今年は午前9時から午後6時まで行われた。加者は朝食と昼食を食べずに百射に臨んだ。また、7月に鹿児島市であった県中学総体の弓道競技個人で優勝を飾った市山日南子さん(与論中2年)も参加。中学生の部で優勝し、23日に東京都である全国大会に向けて弾みをつけた。