特別全国障スポ開幕 鹿児島県で初開催 奄美の選手も出場
2023年10月29日
スポーツ
鹿児島県で初開催となる特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」が28日、開幕した。会期は30日までの3日間。県本土の7市で正式14競技とオープン1競技が行われ、県代表として奄美からも選手が出場する。鹿児島市の白波スタジアムであった開会式は秋篠宮ご夫妻をお迎えしてあり、全国から集った選手ら約2800人が参加した。
大会スローガンは「熱い鼓動 風は南から」。新型コロナウイルスの影響で「燃ゆる感動かごしま国体」とともに3年延期されたことから、名称に開催回数を付けない特別大会として開く。
開会式で塩田康一知事は「障がいのある方もない方も誰もがスポーツを通じて喜びや感動を分かち合う大会となるよう準備してきた。コロナ禍からの再生と飛躍を象徴する大会として、夢と感動をもたらす素晴らしい大会となることを祈念する」と述べ、開会を宣言した。
秋篠宮さまは「ここ鹿児島の地で、全国各地から集われた選手同士、また、多くのボランティアや地元の方々との交流を深められ、たくさんの良い思い出を作っていただきたい」と述べた。
炬火(きょか)の入場・点火に続き、久木留清冴選手(陸上、薩摩川内市)と山口乃愛選手(陸上、鹿屋体育大学)が「仲間たちが織りなす熱く燃えるような感動が、南の風に乗って全国に広がるよう、最後まで全力で競技することを誓う」と力強く宣誓した。
歓迎演技では、県内の小学生から一般計約1300人がダンスなどを披露し、鹿児島の歴史や自然、文化など多彩な魅力をアピールした。
28日はアーチェリーを除く正式13競技が始まり、各地で熱戦を繰り広げた。この日は秋篠宮家の次女佳子さまも来県され、南九州市でソフトボール、指宿市でボッチャを観覧した。