自分たちの成長、全身で表現 大島が3年連続で優秀賞に 県高校総体ダンス発表会
2023年06月02日
スポーツ
県高校総合体育大会のダンス発表会は1日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであり、奄美から唯一出場した大島高校が3年連続となる優秀賞に輝いた。テーマは「我樹(ガジュマル)。―生殺与奪な幸福の木―」。自分たちが成長していく姿を重ね、全身でガジュマルの力強さを表現した。
部員は13人(1年5人、2年6人、3年2人)。新型コロナウイルス禍が長引き制約もある中、昨年8月からテーマを決めて練習を積んできた。「一人一人が自立に向けて上に上にと伸びていく姿をダンスで見せたかった」と部長の稲元音遊さん(3年)。台風2号の接近に伴い予定していた定期船から航空機に移動手段を変更して県本土入りし、本番に臨んだ。
発表会には県内の18校が出場。大島はステージで、生命力が強く「絞め殺しの木」とも呼ばれるガジュマルを躍動感あふれる動きと表情で表した。結果は昨年に続き優秀賞。稲元さんは「目標にしていたのは1位。悔しい思いはあるが力を出し切ることができた。後輩たちがきっと来年、上に行ってくれるはず」と言葉に力を込めた。
顧問の寺下和希教諭(27)は「ダンスで奄美の魅力を伝えられるのは島に住んでいる生徒たちの強み。部員全員が練習の成果を出せたと思う。本番でさらに成長した姿を見せてくれた」と語った。