5年ぶりに活動再開 秋から参戦 上位目指す 大島北高バレー部男子

2018年05月24日

スポーツ

5年ぶりに活動を再開した男子バレーボール部

5年ぶりに活動を再開したバレーボール男子=22日、大島北高体育館

  部員不足で一度は廃部となった奄美市笠利町の県立大島北高校バレーボール部男子がこの春、5年ぶりに活動を再開した。メンバーは7人。赤木名中の卒業生6人が入部したことで復活した。チームワークは抜群。体育館に大きな声が響く。チームは秋から各種大会に参戦する。「全員バレーで県大会の上位進出を目指す」と意欲十分だ。

 

 里昂弥主将(2年)は入学時から「大島北の男子バレーを復活させたい」と考えていた。1年生のときは他の部活動に取り組んでいたが、今年の春、赤木名中でバレーを経験した生徒が入学し、願いがかなった。

 

 女子の名門・鹿児島女子高校でバレーを経験した秋丸智子教諭(30)が顧問に就任。事務職員で喜界高校などで指導経験のある吉行秀和さん(59)もサポートすることになった。

 

 秋丸顧問は当初、「選手の体力不足を感じた」という。基礎練習を繰り返した結果、徐々に体力もつき、ジャンプ力も向上した。1年生たちは中学のとき、県大会で初戦敗退した悔しい思いがある。「高校では上位にいきたい」との目標がある。「選手たちは皆、素直で元気がある。どんどん伸びていくと思う。小柄な選手が多いので全員で守り、攻めるバレーを目指す」(秋丸顧問)

 

 男子バレー部は学校のムードメーカーでもある。中須康文教頭は「あいさつもよくでき、清掃にも取り組んでいる。生徒たちの模範になっている」と評価する。

 

 他の高校が県高校総体に臨むなか、チームは次のシーズンに備えて練習を重ねる。秋丸顧問は「練習のための練習ではいけない。試合のための練習をする」と強調。選手たちは「北高のバレー部で地域を盛り上げたい」と意気込みを示した。

熱のこもった練習=22日、大島北高校体育館

熱のこもった練習=22日、大島北高校体育館