グリーンフラッシュ出現 奄美市の吉行さん撮影

2018年07月16日

自然・気象

東シナ海の水平線上に出現したグリーンフラッシュ=14日午後7時29分、大和村宮古崎で吉行さん撮影

東シナ海の水平線上に出現したグリーンフラッシュ=14日午後7時29分、大和村宮古崎で吉行さん撮影

 奄美市名瀬のアマチュアカメラマン、吉行秀和さん(59)は14日、大和村国直の宮古崎でグリーンフラッシュの撮影に成功した。太陽が水平線上で繰り広げる「一瞬の芸術」を捉えた。

 

 グリーンフラッシュは日の出や日没前、太陽の縁が瞬間的に緑色に輝いて見える現象。大気の透明度が高いこと、水平線や地平線が見渡せることなど条件がそろわなければなかなか見ることができない。

 

 吉行さんはこの日、観光客を案内して宮古崎に向かった。これまでグリーンフラッシュを10回以上撮影した経験があり、昨年も撮影できた。天候や海の状況を見て「もしかしたら、今年初のグリーンフラッシュを撮影できるかもしれない」と考えていた。

 

 夕方、宮古崎から東シナ海に沈む夕日を見ていたところ、午後7時29分、一瞬、太陽の色が緑に変わった。夢中でシャッターを切った。

 

 ハワイやグアムではグリーンフラッシュを見ると、「幸せになれる」という伝承がある。吉行さんは「何度も見られて幸せ。奄美は撮影ポイントだと思う。年内にあと数回は見たい」と話した。