“ハブのいるくらし”紹介 奄美市・原ハブ屋 動画で生態、対処学ぶ
2021年04月11日
自然・気象
奄美大島などに生息する毒ヘビ・ハブの骨や皮を使った製品を製造、販売する原ハブ屋奄美(奄美市)が、このほど制作した学習動画「ハブのいるくらし」が話題を集めている。今年2月11日に動画投稿サイト・ユーチューブで公開すると、視聴回数は約2カ月で4万回を超えた。動画では、ハブの生態や遭遇した際の対処法などを島口(方言)による寸劇を交えて分かりやすく紹介。4~6月はハブの活動が活発になる。今後、屋外での活動機会が増える時期を迎えることから、一度チェックしておきたい動画だ。
ハブについてより多くの人に知ってもらうことで、奄美の豊かな自然の魅力や自然と人が共生していくことの大切さも伝えようと、動画制作を企画した。地元の映像クリエイターの協力も得て、構想から約1年かけて完成させた。
動画は16分35秒。奄美大島にいる毒ヘビと無毒ヘビの種類やハブの習性、かまれないようにするための注意点と対策、かまれたときの対処法などを解説付きで紹介。ハブ(ヘビ)を見つけたときの対処法では、▽絶対に近づかず1・5㍍以上離れ、見失わないようにする▽ハブから目を離さないようにして、ハブがいることを近くの人に伝える▽対処が難しい場合は警察を呼ぶ▽ヘビの種類を見分けるのは難しいので、可能な限り写真を撮る▽道具を使って対処できる大人がいる場合、十分に注意した上で捕獲、駆除する▽たたいて駆除する場合は1・5㍍以上の長い棒を使うーなどとアドバイスしている。
動画制作を企画した原ハブ屋の原拓哉さん(37)は「ハブのことを理解してもらうきっかけづくりをコンセプトに制作し、専門用語は使わず、子どもにも分かりやすい内容になるよう心掛けた。ハブを知らないで怖がるのではなく、しっかりと知った上で正しく恐れてほしい。そうすることで奄美の自然を心から楽しめると思う」と話した。
動画は同市笠利町の原ハブ屋本店内でもスクリーンで上映している。