台風、青果市場にも打撃 奄美市 お盆商品届かず
2018年08月24日
自然・気象
旧盆(23~25日)前の奄美群島を襲った台風19号。定期船の欠航が相次ぎ、仏前に供えるための果物などの流通も滞った。小売店にとって年に一度の書き入れ時だけに、関係者からはため息が漏れた。
奄美市の名瀬中央青果㈱(森山直樹社長)は台風の影響が出る前に県本土から野菜などを多めに仕入れて対応したが、20日から続く定期船の欠航で盆用の果物や花が不足。奄美大島産の商品を中心に扱った23日の競りは普段より約1時間早く終了した。
同社の担当者は「旧盆の時期は島外産のぶどうやなし、菊などの需要が高い。小売店にとって一番売りたいときに流通が止まってしまい困っている」と話した。
奄美市名瀬で八百屋を営む男性は「旧盆入りの前日と当日は一年で最も果物の売り上げが高い。島内のマンゴーやドラゴンフルーツでまかなっているが、この時期の台風はかなりの痛手」とため息をついた。