宿泊施設キャンセル相次ぐ 奄美大島

2018年09月30日

自然・気象

閑散とした奄美市名瀬の中心商店街=29日、午後1時15分ごろ

閑散とした奄美市名瀬の中心商店街=29日、午後1時15分ごろ

 台風24号の接近で奄美各地のホテルはキャンセルが相次ぎ、足止めされた観光客らは延泊を余儀なくされた。

 

 奄美市名瀬の宿泊施設「ホテルニュー奄美」のロビーでは、被害に備えてシャッターの下りた商店街を横目に団らんする宿泊客の姿が見られた。

 

 同ホテルの平孝之代表(47)は「キャンセルも出ている。現在宿泊されているのは島内に足止めされた方が多い。近隣住民の方々もホテルの方が安心ということで20人程避難されている」と話した。

 

 先進地研修で25日から沖縄県の石垣島を訪れていた徳之島の畜産農家や行政職員ら14人は、那覇と沖永良部島を経由して27日には徳之島に戻る予定だったという。

 

 農業の新田功吉さん(66)=天城町在住=は「車輪は一瞬付いたが着陸できず奄美大島へ。せっかく来ても何もできないから退屈。1日に帰れたらいいが」と肩を落とした。