希少種保護へ合同巡視 奄美大島
2021年05月04日
自然・気象
環境省と島内5市町村などは1日から、奄美大島で希少な動植物の盗掘・盗採防止に向けた合同パトロールを実施している。観光客などの訪問者が増える大型連休中、主要な自然エリアで監視の強化を図る。5日まで。
合同パトロールは希少種の保護とともに、奄美群島国立公園の適正利用の普及啓発が目的。関係機関の職員らが公園区域内の主要エリアや、これまでに盗掘・盗採が確認された場所などを巡視し、訪問者にチラシを配布して、島内に生息する希少な動植物や禁止行為について注意喚起した。
島内では昨年の大型連休中、県の希少野生動植物保護条例で採取が禁じられている絶滅危惧種のカクチョウランの盗掘が発覚した。奄美群島国立公園管理事務所の後藤雅文離島希少種保全専門官は「今年も不審車両の情報が寄せられている。ルールやマナーを守って奄美の素晴らしい自然を楽しんでほしい」と呼び掛けた。