環境保全の必要性訴える 子ども世界自然遺産講座
2018年12月16日
自然・気象
「子ども世界自然遺産講座」が15日、奄美市名瀬の奄美博物館であった。奄美大島5市町村から小中学生20人が参加。これまでの研修で学び感じたことを発表して「ごみを捨てない」「外来種を増やさない」「奄美の貴重な自然を知り守ろう」などと述べ、環境保全や動植物保護の必要性を訴えた。
奄美大島自然保護協議会の新規事業。世界自然遺産登録を目指す島の自然の価値と環境保全について次代を担う児童生徒の意識を高め、島の文化や歴史の学習も通して心豊かなリーダーを育成するのが目的。8月に開講し、奄美市名瀬の奄美少年自然の家のほか、世界自然遺産に登録されている屋久島でも宿泊・体験学習を行ってきた。
この日の講座は最終の第3回。参加者代表5人が作文発表したほか、4グループに分かれてまとめたグループワークの報告もあった。
グループワークでは▽奄美と屋久島のそれぞれの良さ▽自分たちでできること―などをテーマに議論した。発表では「屋久島ではごみをまったく見なかった。分別が徹底されていた」として、奄美大島では自然に対する意識がまだ低いと指摘。「清掃活動などへ積極的に参加したい」との報告があった。