皆既月食、奄美でも

2014年10月09日

自然・気象

③2皆既食 ○…満月が地球の影にすっぽり入り、赤銅色となる「皆既月食」が8日夜、国内各地で見られた。奄美群島でも家族連れなどが秋の夜空を見上げ、月の欠け始めから満月に戻るまで3時間余りの天体ショーを楽しんだ。
 ○…皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並ぶ際に起きる。太陽光が地球の大気で屈折し、赤い光がかすかに月面を照らすため赤黒く見える。国立天文台によると、日本で広く観察できたのは2011年12月以来。
 ○…午後6時15分ごろ、月が欠け始め、午後7時25分ごろから約1時間、皆既食に。奄美大島では時折、雲に隠れながらも東南東の空に赤く染まった月がうっすらと浮かび、天体ファンらが宇宙の神秘に魅せられた。
 ○…龍郷町戸口近くの海岸線で観察した奄美市名瀬の高校生(15)は「2009年の皆既日食に続いて宇宙のドラマを目の当たりにし感動した。台風接近の影響で無理かなと思ったけど出掛けたかいがあった」と笑みを浮かべていた。