小中高生が1日館長 奄美図書館、読み聞かせも

2022年04月18日

子ども・教育

県立奄美図書館のおはなし会の受け付け業務をする1日館長の(左から)昌山さん、杜さん、白土君=17日、奄美市名瀬

「子ども読書の日」(23日)を前に、奄美市名瀬の県立奄美図書館(加峯美由紀館長)で17日、同市内の小中高生が1日館長を体験した。館長に任命された3人は、カウンター業務や公文書の押印、普段は入ることができない場所の見学などを体験。子ども向けのおはなし会では、約50人の親子連れの前で手遊びや大型絵本の読み聞かせを披露した。

 

1日館長体験は同館の恒例行事。今回は、奄美高校の昌山亜紀さん(3年)、大川中の杜柚羽さん(2年)、朝日小の白土瑛(しらつち・あきら)君(6年)が任命された。

 

加峯館長は任命式で「利用者や働く人、施設など学校との違いを感じて、この経験を今後に生かしてください」とあいさつ。3人は同館の伊地知敬雄指導主事の案内で巡視し、書庫や書籍の修理を行う作業室を見学。館内には約24万冊の書籍があり、半数以上の約15万5000冊が書庫に保管されているとの説明を受けた。3人は膨大な書籍の数々や貴重な歴史的文献に目を見張りながら、司書の仕事への理解を深めた。

 

同日開催された「本もともだちおはなし会」では、昌山さんと白土君が大型絵本を読み聞かせ、杜さんはお薦めの本を紹介。訪れた親子連れの前で堂々と発表した。

 

白土君は「一番やりがいがあった仕事は本の読み聞かせ。真剣に聞いて、拍手をしてくれたのがうれしかった」、杜さんは「いつもは入れないような所が見られていい体験になった。カウンター業務が楽しかった」とそれぞれ感想。3年間学校の図書委員を務めている昌山さんは「きょう学んだことを進路に生かしたい」と抱負を語った。