葉タバコ収穫始まる 知名町で7月ごろまで

2025年05月10日

社会・経済 

葉タバコを収穫する生産者=9日、知名町

知名町で生産されている葉タバコの収穫が始まっている。町内のほ場では9日、適熟に達した下葉を摘み取る生産者の姿が見られた。収穫作業は7月まで続く見込み。

 

葉タバコは同町が奄美唯一の産地。町農林課によると、今期は生産者6戸(前期同)が面積13・60ヘクタール(前期14・55ヘクタール)で栽培。目標は10アール当たりの収量225キロで、生産量3万600キロ、販売額6120万円としている。

 

今期は2月に低温が続いて生育が緩慢となったが、4月中旬ごろからの気温上昇で生育が進み、例年通りの出来になっているという。

 

同町正名のほ場で収穫作業をしていた武元直人さん(48)は「生育が進んでいないうちに花がつくのもあり、心配したが、例年通り取れると思う。葉タバコの生産者は少なくなったが、できるだけ続けていきたい」と話した。

 

収穫した葉は乾燥などの工程を経て、9月に熊本県にある日本たばこ産業のリーフセンターで買い入れ作業が行われる。