児童生徒ら一流の技体感 パリ五輪金の角田選手が柔道教室 奄美市名瀬

2025年05月12日

スポーツ

児童生徒と一緒に掛かり稽古を行う角田夏実選手(手前から2人目)=11日、奄美市名瀬

柔道女子48キロ級パリ五輪金メダリストの角田夏実選手(32)による柔道教室が11日、奄美市名瀬の金久中学校武道館で開かれた。奄美大島、徳之島、沖永良部島の小中学生67人が参加。トップアスリートとと稽古を通じて交流し、一流の技を間近で体感した。

 

角田選手はSBC湘南美容クリニック所属。2024年パリ五輪でのメダル獲得のほか、21~23年の世界柔道選手権大会でも女子48㌔級で3連覇を達成している。

 

柔道教室は、金久中で同日行われた吉見憲治杯柔道大会に合わせて開かれた。掛かり稽古では、参加した小中学生が角田選手を相手に技を掛け、実践を通して身のこなしを学んだ。

 

質疑応答では「ともえ投げのこつは」「もっと強くなるには」「五輪の試合では緊張したか」「どうしたら(体格が)大きい相手に勝てるか」など質問が相次いだ。

 

角田選手は一人一人に丁寧に回答し、勇気を持って試合に臨む姿勢の大切さなどを伝えた。最後はともえ投げや関節技なども実演。迫力のある技に会場からは拍手が上がった。

 

掛かり稽古で角田選手と組んだ和泊中1年の北野藍さん(12)は「オリンピックで活躍した選手と(稽古が)できて良い経験になった。パワーがすごいし、スピードもあった。組み方などが参考になった」と話した。

 

奄美大島を訪れるのは初めてだという角田選手。「風が気持ちよくて過ごしやすい。黒糖焼酎も飲みやすかった」と印象を語り「このような機会がありうれしい。みんな熱心で集中していた。柔道を好きという気持ちを忘れずに頑張ってほしい」と笑顔を見せた。