県境越え登録祝福 環境保全へ連携強化 奄美・やんばる交流推進協

世界自然遺産登録の「お祝い交換」のためリモート会議に臨む朝山市長(左)=6日、奄美市役所

    奄美・やんばる広域圏交流推進協議会(会長・渡具知武豊名護市長)の「世界自然遺産登録お祝い交換」が6日、リモート会議で行われた。互いに「おめでとう」と祝福し合い、遺産登録を契機とした両圏域のさらなる交流促進を確認。外来種対策やオーバーツーリズムへの対応など共通課題の解決に向けても、協力して取り組むことを申し合わせた。

 

 リモート会議には、奄美側から奄美群島広域事務組合管理者の朝山毅奄美市長、沖縄側から北部広域市町村圏事務組合理事長の渡具知市長、沖縄本島北部にある国頭村の知花靖村長が出席。朝山市長は市長室で会議に臨んだ。

 

 渡具知市長は「今回を契機に、奄美・やんばる広域圏の交流をより一層発展させ、各地域をこれまで以上に世界へ発信できるよう協力していこう」とあいさつ。

 

 知花村長はヤンバルクイナやアマミノクロウサギなど希少動物のロードキル対策、マングースなどの外来種対策、ノネコによる捕食被害、観光客増加によるオーバーツーリズムなど両圏域の共通課題に言及。その上で「自然環境の保全に向けた体制づくりや、(事業の)予算確保なども一緒に取り組んでいこう」と呼び掛けた。

 

 朝山市長も「まさに同じ思い」と応じ、「誇りうる世界の宝を子々孫々につないでいくため、この協議会をさらに実のあるものとし、互いに情報共有、また役割を認識し、頑張っていけたら」などと述べた。

 

 同協議会は歴史的・地理的につながりの深い奄美と沖縄北部が県境を越え、産業や経済、文化などさまざまな面での交流推進を目的に1999年に設立。音楽祭や物産展などを通じ、交流してきたが、ここ数年は悪天候や新型コロナ禍の影響で交流事業が途絶えている。

 

 リモート会議では、6月に書面で行った総会議案の決議内容も報告。今年度は①ヨロン・おきなわ音楽交流祭(12月・与論町)②田中一村絵画展(11月・名護市)③奄美・やんばる広域圏交流推進協議会交流会(時期未定・奄美市)│など予定している。