マングース防除期間を延長 ホオグロヤモリ情報提供を呼び掛け 県外来種対策検討委員会
2018年08月17日
【鹿児島総局】県は16日、鹿児島市で外来種対策検討委員会(舩越公威座長、委員14人)を開いた。2019年3月までとしていたマングースの防除期間を23年3月まで延長することを確認した。奄美群島以南に生息するホオグロヤモリが十島村の宝島で発見され、情報を集めていることが報告された。
県本土に本来生息していないマングースは、16年5月に南さつま市で見つかった。その後は確認されていないが、新たに発見されたときに捕獲できる体制を整えておこうと、防除期間を延ばす。奄美市や大島郡を除く県内全域が対象となる。
ホオグロヤモリは東南アジア原産で体長は9~13センチ。17年6月に宝島への侵入が初めて確認された。宝島と小島だけに生息する準絶滅危惧種のタカラヤモリを駆逐する恐れがある。
このため県はホオグロヤモリを見かけたり、鳴き声を聞いたりした場合は情報を提供するよう住民に呼び掛けていることを報告した。
【編注】
舩越公威(ふなこし・きみたけ)