ワダツミノキの花見頃 奄美市笠利町の植物園
2023年05月13日
奄美市笠利町和野の植物園「おりじん・たき」で、ワダツミノキの花が見頃を迎えている。白い綿毛に覆われたような淡い緑色の花は1㌢に満たない。小さな花々が初夏の日差しを浴びて輝いていた。
クロタキカズラ科の落葉高木で奄美大島の固有種。石垣島や西表島に自生するクサミズキと同一種とされていたが、京都大学の研究グループが2004年に新種と発表し、同島出身の歌手元ちとせさんのヒット曲にちなんで名付けた。ワダツミは「海の神」を意味する。
数が少なく、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類。今月4日にオープンした同園は、地元の植物研究家から譲り受け、移植した。場所は奄美空港入り口から西へ約1キロ付近。同園を営む瀧源廣さん(73)のフェイスブックで地図を確認できる。