響き渡る鳴き声、森を豊かに きょうから「愛鳥週間」

2025年05月10日

 

巣穴から顔を出すオーストンオオアカゲラの幼鳥(雄)=4日、宇検村

10~16日は野鳥の愛護を呼び掛ける「愛鳥週間」。奄美大島では川のせせらぎや虫の音(ね)とともに、夏鳥リュウキュウアカショウビンや留鳥ズアカアオバトなど多様な鳥の鳴き声が響き渡り、森の風景を豊かにしている。

 

木の枝に止まる奄美で身近な鳥の一つメジロ=8日、大和村

宇検村の県道沿いの樹木では、国の天然記念物オーストンオオアカゲラの幼鳥が巣穴から顔を出し、母鳥が入り込む姿が見られた。大和村の川沿いでは、奄美で身近な鳥の一つメジロが、忙しそうに木の枝を飛び回っていた。

 

NPO法人奄美野鳥の会の永井弓子会長(50)は「奄美には魅力的な留鳥や渡り鳥たちが多く生息している。野鳥は自然のままに生きるのが一番。餌付けしたり、写真を撮るために近づき過ぎたりするのはやめましょう」と呼び掛けた。