しまゆみたで狂言も 荒木伝統文化伝承まつり
2018年11月29日
芸能・文化
荒木伝統文化伝承まつりが25日、喜界町の旧荒木小学校であった。島内外から約300人が来場。荒木地区のしまゆみた(方言)で演じる狂言や八月踊り、棒踊りといった伝統文化を楽しんだ。
喜界島言語文化保存会が主催。より多くの出身者に楽しんでもらおうと先祖を祭り敬うウヤンコー(高祖祭)の前日に開いた。
荒木地区でのまつりは初開催。地区に実行委員会(委員長・吉見照政区長)を組織し、子ども会や老人クラブ長寿会も協力した。狂言は京都市在住の狂言師河田圭輔さんが指導した。
まつり前半の狂言は地元の小学4、5年生6人が出演。「サンジャリ、ミンジャリジャ(粉々だ)」「カンバティティ!(食べ切ってしまった)」など、しまゆみたを交えた児童たちのユーモアあふれる演技や河田さんの創作狂言に会場は拍手や笑い声が飛び交った。
まつりでは住民の島唄披露もあったほか、後半は会場を屋外に移し、荒木青壮年団の迫力ある棒踊りに続いて来場者が八月踊りの輪を広げ、六調で締めくくった。
狂言を披露した喜界小6年の益田夏輝君(12)は「家でじいちゃんと方言の練習をした。緊張したけどうまくいったと思う」。兵庫県から3年ぶりに帰省した藤崎敏秀さん(65)は「懐かしい思いに浸ることができ、楽しかった」と話した。