シカゴで詩吟 舞踊家2人と公演、充実感 奄美市の永田さん

2018年10月06日

芸能・文化

シカゴで舞台に立つ永田浩郎さん(後列右)=撮影:山岸重彦さん/舵社

シカゴで舞台に立つ永田浩郎さん(後列右)=撮影:山岸重彦さん/舵社

 奄美市名瀬根瀬部の永田浩郎さん(75)=雅号・浩嶺(こうれい)=はこのほど、米国・シカゴで開催された日本吟詩舞振興会創立50周年記念公演に出演し、詩吟を披露した。初の海外公演を経験し、「さらに勉強しなければという意欲につながった」と語った。

 

 公演には日本全国各地から総勢約60人が出演した。永田さんは「詠富士山(ふじさんをえいず)」を吟じ、それに合わせて舞踊家の2人が舞を披露した。

 

 永田さんは「舞と合わせるのはほぼぶっつけ本番だったが、緊張はさほどなく、あうんの呼吸でうまくできた」と振り返り、観客の反応にも「言葉が分からなくても、興味深く聴き入っている感じを受けた。とても評判がよかったと聞いている」と満足していた。

 

 永田さんは35歳で詩吟を始め、詩吟歴40年。現在は毎週土曜に市内で教室を開き、後進の指導にも当たる。「若い世代にも興味を持ってほしい」と歌謡や童謡を吟詠するなど工夫し、その魅力を伝えている。「詩吟は体の栄養、魂の栄養。時間がいくらあっても足りないぐらい、まだまだ学ぶことがある」と魅力を語った。