今年最後の奉納 与論十五夜踊

2023年11月28日

芸能・文化

奉納された一番組の「三者囃子」=27日、与論町の地主神社境内

国の重要無形民俗文化財「与論十五夜踊」が旧暦10月15日の27日、与論町の地主(とこぬし)神社境内で奉納され、島の安寧や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 

言い伝えによると、与論十五夜踊は1561(永禄4)年、与論領主が島民慰安のために創らせたのが始まりとされ、毎年旧暦3、8、10月の各15日に奉納される。踊りは一番組と二番組で構成され、室町時代の狂言風と琉球風の舞踊が見られる。

 

この日は一番組・二番組合同の「雨賜り(あみたぼうり)」で始まり、「一度いふて」(二番組)、「三者囃子(さんばすう)」(一番組)などを奉納。会場には多くの地元住民や観光客らが来場し、踊りを楽しんだ。踊りの前には奉納相撲大会もあった。